先日、学内共通設置の照明器具に付属するサインボードに表示するために、アイコンとなるシンボルマーク及びロゴ、案内文の提出をもとめられました。9月中旬より、東大正門横のスペースの命名とともに、制作担当者を中心に精魂こめて制作し、この度正式に受領されました。
このことで、当会の活動地であるこのスペースはこれから正式にローズガーデンとして整備することがオープンになり、企画担当者他一同ほっとしています。
設置する内容については現在検討進行中で、徐々に実現していく見通しですが、まずは今後が楽しみになってまいりました。
以下は実際に提出されたシンボルマークと案内文です。(Mm)

KOMABA R o s e P a t h (駒場 バラの小径)
この地に初めてバラが植えられたのは2005年12月である。目黒区駒場1丁目にある明治44年(1911年)創業の「駒場ばら園」。それが大幅縮小されるのを惜しみ、園の歴史的伝統、ゆかりの品種を伝えることを目的に結成された「駒場バラ会」が本学に協力を申し入れ、18株の引っ越しが実現した。
同園は現存する国内で最も歴史あるバラ園として、近代日本の社会にバラを普及させるのに大きな役割を果たしてきた。園主の入澤正義、嘉代さんご夫妻の飾らない人柄とバラの博識に惹かれて、訪れたロザリアンは数知れない。
「のぞみ」「粉粧楼」「あけぼの」「夜の調べ」「けわい」など多くの名花が同園を愛したブリーダーによって作出されたり、ここを拠点として世に普及した。「のぞみ」の作出には、胸を突く戦争の悲話が込められている。
本学の「知のプロムナード」事業の一環として植栽地を拡大し整備するのを機会に、この地を掲題のように命名した。栽培管理は駒場バラ会に依頼し、腐葉土は学生ボランティアの「環境三四郎」が構内の落ち葉を熟成させたものを使用している。(Y)
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